選抜メンバー

1クラス50人の中から特に演奏が上手な生徒だけが選ばれる5人は選抜メンバーになれる。

今日はその選抜メンバーでの特訓練習について。

選抜メンバーになると朝夕に行われる国家斉唱の際の伴奏担当になれる。全校生徒が歌う中での伴奏はなかなかの大仕事。

(カンボジアの学校や職場では毎朝・夕、国家斉唱が行われる)

こんな感じでみんな国旗が掲げられるのを見ながら歌う。

特訓練習は1クラスにつき5人だけで教えやすい上に、飲み込みの早いメンバーだから教えてるこっちも子どもたちの上達にワクワクする。

空き教室がない時は吹き抜けの青空教室みたいな所で特訓練習。だから休み時間になると一斉に他のクラスの子ども達が集まってくる。

ちなみに黒板もボロッボロ。

でも暑い日は職員室で練習させてくれる。

練習の音がうるさくても校長先生をはじめとして他の教員の先生たちもみんな嫌な顔せずにいてくれるからすごく助かる。

選抜メンバー1、ませてる彼は通称チビヤンキーくん。私は心の中でそう呼んでいる。

写真の通り基本足ぐせが悪い。机の上に座ったり、椅子の上に足をかけたり。基本騒がしいし授業でもいつもふざけてる。けど、、ピアニカの腕前は本当にピカイチ！！

他の生徒が楽譜をノートに写してる時も

"俺は暗記するから必要ない！"

なんて言って私を困らせる。でも本当に飲み込みが早くてばっちり暗譜しちゃうし、なんなら自分で音を加えて曲をアレンジしてしまうほど。音に抑揚をつけることが得意でセンスが良い。

みんなといる時は生意気な彼だけど選抜メンバーに選ばれて、実は空き教室でこっそり1人で練習してることを私は知ってる。

わざわざ空き教室まで行って、隠れて努力してる姿を見ると、とても愛おしくなる。

相変わらず足ぐせは悪いけど！笑

学校に通うのも来週が最後。

数十分で冠水する通学路をドロドロになりながら登校するのもあと少し。

最後まで楽しむぞー！